INTERVIEW 02

本物を追求することこそ、

私がこの道を選んだ理由。

妥協なんて絶対にしない。

K.K.

株式会社コスパ
コスチューム開発課
中途入社2年目

section 01

タイ出身の私が、 日本で掴んだ夢への一歩。

昔から日本の文化やアニメ、舞台作品が大好きでした。日本語を学ぼうと思ったのもそれがきっかけ。とくに、コスプレや舞台衣装への憧れが私の背中を押しました。夢を追いかけて来日を決意し、日本の大学へ入学。卒業後に就職活動をするなかでコスパに出会い、ずっと夢見ていた仕事への第一歩を踏みだすことができました。現在はコスチューム開発課にて、パタンナーさんと連携しながら衣装制作をしています。衣装の生地や仕様の選定をはじめ、原価計算から量産まで幅広く手がけ、完成後はサイトに載せるための商品写真を撮影したり、説明文を考えたり。業務は多岐に渡ります。なかでも大変なのは、生地探しですね。キャラクター衣装を細部まで忠実に再現するために、理想の素材を求めて奔走する日々…。どうしても見つからず、スケジュールが押してしまうこともあります。それでも絶対に妥協はしません。本物を追求することこそ、私がこの道を選んだ理由だから。完成した衣装を見たときの感動は、努力が報われた瞬間。日本で、この仕事に携われることに感謝しています。

section 02

たくさんの人を笑顔にする衣装を、 つくり続けたい。

衣装制作は、日々新たな発見と学びの連続。例えばフェイクファーや合成皮革などの特殊素材を扱う際には、これまで知らなかった技術や方法が知れ、そのたびに自分のスキルが磨かれていくのを実感します。最近担当したハミダシクリエイティブの制服の衣装では、これまで使ったことのない素材が多く、かなり苦労しました。生地の選定や耐久性の確認など、何度も試しながらより高いクオリティを追求。完成まで半年以上かかりましたが、その分、完成したときの達成感はひとしおでした。仕事をする上で大切にしているのは、キャラクターのイメージを大切にし、細部までこだわり抜くこと。イベントやSNSで、お客様や版元の方から「素晴らしい」と評価された時は、それまでの努力が報われたと感じます。先日も担当した衣装がイベントで展示され、多くの反響をいただきました。自分が手がけた衣装を見て、たくさんの人が笑顔になってくれる。その瞬間、それまでの苦労が吹き飛び、新たな衣装への挑戦意欲が沸いてきて。この仕事が本当に好きなのね、私、と思いましたね(笑)。

section 03

難しい案件こそ、
燃えるタイプです。

好きなものに囲まれて働ける、というのが魅力だと思います。人によって好みは違うもののアニメや漫画が好きな仲間たちなので、とても親しみやすく話しやすい。そんな仲間たちと一緒に働くのは純粋に楽しいですね。あと個人的には、希望すればイベントにお手伝いとして参加できるのも楽しみのひとつ。普段はパソコンの前で働いているのですが、イベントに行けばお客様の顔を直接見ることができます。うちの部署が展示している衣装を見たお客様の反応から「もっとこういうものを求めているのかな」と新たな発見があったり、次の創作へのヒントが得られたり。いい刺激をもらっています。今後は、これまで手がけたことのないジャンルの衣装にチャレンジしたいです。これまでは制服の衣装がメインだったので。複雑な衣装になればなるほど難易度も高くなりますし、求められるハードルも上がります。でも、それだからおもしろい。こうみえて私、新しい挑戦、難しい案件に燃えるタイプなので(笑)。このワクワクを楽しみながら、多くの人を魅力する“本物”をつくり続けます。

- Special contents -

特定のキャラクターというよりもタイトルで!『ウインドブレイカー』が私の推しです。高校生たちが激しい闘いを繰り広げる、いわゆるヤンキー漫画。ただ「ヒーロー×ヤンキー」という新しい世界観で、これまでのヤンキー漫画とはひと味違った面白さがあり、舞台化された際には公演にも足を運びました。キャラクターそれぞれの個性が光る展開に引き込まれ、心が熱くなりました。このタイトルの制服を手がけたことがきっかけで読んだのですが、見事にハマりましたね。今後も関わったタイトルをどんどん読んでみたいと思っています。次また聞かれた時は、“推し変”しているかも(笑)。推しが増えるたびに、次の仕事への意欲もどんどん高まります。