タイ出身の私が、 日本で掴んだ夢への一歩。
昔から日本の文化やアニメ、舞台作品が大好きでした。日本語を学ぼうと思ったのもそれがきっかけ。とくに、コスプレや舞台衣装への憧れが私の背中を押しました。夢を追いかけて来日を決意し、日本の大学へ入学。卒業後に就職活動をするなかでコスパに出会い、ずっと夢見ていた仕事への第一歩を踏みだすことができました。現在はコスチューム開発課にて、パタンナーさんと連携しながら衣装制作をしています。衣装の生地や仕様の選定をはじめ、原価計算から量産まで幅広く手がけ、完成後はサイトに載せるための商品写真を撮影したり、説明文を考えたり。業務は多岐に渡ります。なかでも大変なのは、生地探しですね。キャラクター衣装を細部まで忠実に再現するために、理想の素材を求めて奔走する日々…。どうしても見つからず、スケジュールが押してしまうこともあります。それでも絶対に妥協はしません。本物を追求することこそ、私がこの道を選んだ理由だから。完成した衣装を見たときの感動は、努力が報われた瞬間。日本で、この仕事に携われることに感謝しています。